中学受験をしてもしなくても、お子さんの立ち位置を確認するためにも【無料の公開模試】はとっても参考になります。
今回は低学年である小1小2小3の小学校低学年向けの無料公開模試、その中でも4大模試の内容や時期についてまとめます。
「どんなテストがいつやってるんだろう?」そんなかたはブックマークして保存しておいてください。
無料だとハードルも低いよね。
やって損になることはないよ♪
小学校低学年向け無料・有料の公開模試
「小1小2小3向け無料・有料の公開テスト」自体はたくさんありすぎてまとまらなくなるので、中学受験生がよく受ける有名な以下の4大模試についてまとめますね。
- 四谷大塚
- 首都圏模試
- 日能研
- サピックス
上のほうが受験人数が多くなっており、四谷大塚>首都圏模試>日能研>>>SAPIX(有料)こんなイメージです。
①【無料】四谷大塚の公開模試
四谷大塚はもともとテストを作る会社から発足した塾なので、テストの質がいいと評判です。
全国統一小学生テスト
- 学年:年長~小6
- 時期:6月・11月
- 特徴:1学年2万人以上の最大規模な公開模試
通称「全統小」
基礎~難問まで幅広い問題
最大規模なだけあって中学受験を考えていないお子さんもたくさん受験されます。
偏差値的には日能研とほぼ変わらないと思って◎
基礎問題から難問まで揃っているので、しっかり復習するとこまでやってみてください。
テスト後にもらえる成績表は、全体順位はもちろんや過去の成績からの推移、苦手な分野などが詳しく記載されていてデータとしてもらっておいて損はありません。
リトルスクールオープンテスト
- 学年:年長・小1・小2
- 時期:3月・6月・11月
- 特徴:受験者数は1000~3000人ほど
リトルスクール(四谷大塚の低学年クラス)に通っている子が中心に受験するテストです。
難易度は上記の全統小よりワンランク上。
私は受けてないけど、四谷大塚の「はなまるリトル」をやっておくといいって聞いたよ。
②【無料】日能研の公開模試
電車の広告によく見かける「シカクイあたまをマルくする」日能研。
基本的に暗記ではなく、思考力を試す記述が多いテストです。
日能研全国テスト
- 対象学年:小2~小6
- 時期:3月(新小3~新小6)
6月(小2~小6)
10月(小2~小5)
1月(小2~小5) - 特徴:国算の記述メイン
受験者数は小2の3月で4000人ちょっと
~小3まで偏差値は出ない
ハイレベルな問題が出るわけではないので平均点は高めに出ますが、記述式に慣れていない子は点が取りにくいテスト。
正解がない問題も多く、うちの子はかなり戸惑ったようです。
私たちはこの全国テスト(小2の3月)をきっかけで入塾したよ。
人生初の模試で偏差値40以下だった結果の分析はこちら↓
今考えてる公立一貫校の適性検査対策としてすごくいいなと思った!
学ぶチカラテスト
- 学年:小2~小5
- 時期:12月
- 特徴:国数+「総合」(理科と社会の混合)の3科目
まさに公立一貫校目指している子にぴったりの内容ですね。
未来をつくる学びテスト【by朝日新聞】
- 学年:小3
- 時期:7月
- 特徴:主催が朝日新聞社。会場が日能研の校舎ではなく、大学や私立中学などの外部会場
内容は国算+科学
小3しか受けられないことに注意だよ。
外部で受験するのも、いつもと違った緊張感や臨場感が感じられていい体験になるでしょう。
③【有料】首都圏模試の公開模試
日能研・四谷大塚と有名塾が開催している模試が続きましたが、首都圏模試は塾ではありません。
「首都圏模試センター」というテスト専業の会社主催です。
- 学年:小3~小6
- 時期:6月・12月
- 特徴:2,970円(2025年3月時点)
算・国・総合適正検査型問題
首都圏模試も四谷大塚の全国統一小学生テスト並みに大規模で、中学受験をしないお子さんもたくさん受けます。
…つまり、首都模試の偏差値は高めに出るということ。
うれしくなっちゃいがちだけど、ちゃんと適正な偏差値を見極めようね。
④【有料】サピックスの公開模試
- 学年:小3・小4
- 時期:3年生は10月、4年生は11月
- 特徴:難関校を目指す子の受験が多く、難易度高め
サピックス教室か外部
3,300円(2025年3月時)
「実力診断サピックスオープン」という名前のテストで、入室テストを兼ねています。
中学受験の優秀層が多く在籍するサピックスのテストで力試しをしてみたい!というかたにおすすめです。
小学校低学年向け公開模試の違いを比較
ここでは小学校低学年向けの公開模試の違いを比べてみます。
比較するのは上記で解説した4つ模試です。
- 四谷大塚
- 首都圏模試
- 日能研
- サピックス
難易度の比較
テストの難易度としては、難しい順に並べると下のようになります。
- サピックス
- 四谷大塚
- 日能研
- 首都圏模試
やはり難関校の合格率が高いサピックスは圧倒的。
四谷大塚と日能研は難易度的にはほぼ同等と言われていますが、記述が多い日能研は得手不得手が分かれるでしょう。
首都圏模試は基本~標準問題が多いため、中学受験を目指さないお子さんでも受けやすいです。
模試でも入試でも相性はあるよね。
まずはやさしめな首都圏模試、次に四谷大塚か日能研がいいかもね。
とはいえ受ける時期にもよるので、場慣れという意味でも片っ端から受けてみることをおすすめします。
偏差値の比較
偏差値は難易度と反比例し、高く出る順に並べると下のようになります。
- 首都圏模試
- 四谷大塚&日能研
- サピックス
どこかの学校の偏差値を調べると、大抵この3枠が記載されていることが多いはず。
四谷大塚&日能研を基準にすると、首都圏模試は+10前後、サピックスでは-5前後と差が出てきます。
例えば麻布中学校↓
日能研=N偏差値:69
四谷大塚=Y偏差値:67
サピックス=S偏差値:61
首都圏模試:76
法政大学二高↓
日能研=N偏差値:57
四谷大塚=Y偏差値:56
サピックス=S偏差値:48
首都圏模試:69
偏差値を見るときは、どの模試基準になってるのか確認するのが大事だよ。一般的によく使われるのが四谷大塚&日能研の偏差値!
偏差値は受験者の層によって変わってくるので、受験を考えていない子も多く受ける首都圏模試の偏差値が高めに出るのは納得ですね。
逆に難関校を目指す層が多く受験するサピックスは偏差値が低く出てしまうのもうなづけます。
受験者数の比較
受験者数は多い順に以下の通り。
- 四谷大塚(9.1万人)
- 首都圏模試(5.2万人)
- 日能研(3.6万人)
- サピックス(不明だが少数であることは確か)
注目なのは四谷大塚の全国統一小学生テストが、日能研の全国テストの3倍もの人数になっているという点。
模試は受験者数が多ければ多いほど、データの正確性は増します。
迷ったら人数の多い四谷大塚の「全国統一小学生テスト」がおすすめと言えるでしょう。
小学校低学年別模試の日程まとめ
最後に模試の日程を学年ごとにまとめます。
小学校低学年の小1、小2、小3のかたで「結局何を受ければいいの?」と迷っているかたはやる気の出ている今がチャンスです!
直近のものを受けてみましょう♪
小1の模試日程
- 6月 全国統一小学生テスト【四谷大塚】・リトルオープン【四谷大塚】
- 11月 全国統一小学生テスト【四谷大塚】・リトルオープン【四谷大塚】
- 3月 リトルオープン【四谷大塚】
小2の模試日程
- 6月 全国統一小学生テスト【四谷大塚】・全国テスト【日能研】・リトルオープン 【四谷大塚】
- 11月 全国統一小学生テスト【四谷大塚】・全国テスト【日能研】・リトルオープン【四谷大塚】
- 12月 学ぶチカラテスト【日能研】
- 3月 リトルオープン【四谷大塚】
小3の模試日程
- 6月 全国統一小学生テスト【四谷大塚】・全国テスト【日能研】・リトルオープン 【四谷大塚】
- 7月 未来をつくる学びテスト【日能研+朝日新聞社】
- 10月 全国テスト【日能研】
- 11月 全国統一小学生テスト【四谷大塚】・全国テスト【日能研】・リトルオープン【四谷大塚】
- 12月 学ぶチカラテスト【日能研】
- 3月 リトルオープン【四谷大塚】
日程は変わる可能性もあるので、申し込みの際は公式サイトから確認してください↓
⇒中学受験塾|四谷大塚ドットコム|でてこい、未来のリーダーたち。
⇒進学塾・学習塾なら早稲田アカデミー(早稲アカは四谷大塚と同じ模試)
小学校低学年は無料の公開テストから!
ここまで小学校低学年向けの無料・有料の公開模試についてまとめました。
中学受験を考えていてもいなくても、低学年から「自分の立ち位置を知る」ことに損はありません。
特に低学年だと塾に通っている子も少ないのでは?
予想より低かったなら今の勉強法の見直しと復習に力をいれ、逆に高かったなら中学受験を見据えてみるのもいいかもしれません。
【模試】という状況に場慣れするという意味でも、まずは早いうちに1つ、受けておくことをおすすめします♪